【投資の基礎知識】システムトレードのデメリット

投資基礎知識

前回、システムトレードについて紹介し、主にメリットを紹介していきましたが、当然ながらデメリットもあります。

システムトレードは自動売買プログラムを用いた取引手法ですが、いくつかの注意点について解説していきます。

相場が急変したときに対応できない

システムトレードは、1度設定してしまうと自動売買プログラムに従って取引を行うため、相場が急変したときに柔軟に対応できないことがあります。

過去のデータに基づいてプログラミングされているため、世界的な不景気による相場変動などに対応できるような柔軟性のあるプログラミングがなされていないことも多く、自動売買プログラムの内容によっては自身の意図とは異なる取引になり、不測の損失が生じる場合があります。

定期的に自動売買プログラムの設定状況を確認したり、入れ替えたりして不測の事態に備えておきましょう。

取引ツールによっては設定が難しい

また取引ツールによっては設定が難しいことがあります。

特にMT4(メタトレーダー4)と呼ばれる取引ツールは、自動売買プログラムが外付けとなっており設定が複雑なため、開始前に慎重に調査してしまう方も少なくないようです。

ただその部分が難しい場合は、FX会社側が簡単に使えるシステムトレードツールを提供している場合もあります

この場合は、あらかじめ用意されている自動売買プログラムを選択するだけのシステムトレードなので簡単な設定で取引を始めることができます。

国内のFX会社を決めるとき、評判の良いシステムトレードを提供している会社を選ぶという着眼点で決めても良いです。

ロジックの改善が難しい

システムトレードのロジックは過去のデータに基づいてプログラミングされているため、市場環境の変化に合わせてロジックを改善することが難しい傾向にあります。

人間トレーダーは市場の動きを見ながら臨機応変に判断を加えることができますが、システムトレードではそうはいきません。

ロジックの改善には専門的な知識とスキルが必要となり、一般の個人投資家が行うには困難が伴います。

負けが込む場合は、システムトレードの利用自体を止めるという選択肢も考えなければなりません。

手数料の負担が大きい

システムトレードの設定と相場の動きによっては、高頻度で取引を行うこともあるため、手数料の負担が大きくなる可能性があります

ごくわずかな値幅の変動でも、ルールに適合すれば売買が行われるので、手数料が積み重なっていくことがあります。

また、手数料以外にもスプレッドなどのコストも発生するため、トータルのコストが意外と大きくなってしまうおそれがあります。

事前に手数料やスプレッドなどのコストをよく確認し、トレードが多く行われた場合でも、許容範囲内に収まるかを検討する必要があります。

リスク管理が重要

システムトレードでは適切なリスク管理が非常に重要になります。

プログラムに従って機械的に取引が行われるため、一度エラーが起きると大きな損失に繋がりかねません。

そのため、ロスカットルールの設定や、取引の上限額を決めるなど、リスクに備えた対策を講じておく必要があります。

また、プログラムの定期的な見直しや、市場環境の変化に応じた調整も欠かせません。

リスク管理を怠れば、資金を失う可能性もあるのでくれぐれも注意が必要です。

以上がシステムトレードのデメリットの主なポイントです。

メリットもありますが、デメリットも十分に理解した上で、自身に合ったトレード手法を選択することが大切です。

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