FXでは様々な国の通貨を扱います。
ドル・円・ユーロは我々にとって馴染み深い通貨ですが、それ以外の場合によってはちょっと聞いたことが無いような通貨というのもFX市場には存在します。
今回はそんな通貨の区別の一つとして、メジャー通貨・マイナー通貨について解説していきます。
メジャー通貨とマイナー通貨の違い
出典:https://fx-quicknavi.com/fxcurrency/major-curenncy-minor-curenncy/
通貨にはメジャー通貨とマイナー通貨があります。
メジャー通貨は、米ドル(USD)、ユーロ(EUR)、円(JPY)、英ポンド(GBP)、豪ドル(AUD)、スイスフラン(CHF)、カナダドル(CAD)、ニュージーランドドル(NZD)などの取引量が非常に多い通貨を指します。
その中でも、米ドル、ユーロ、円は「世界三大通貨」として知られています。
これらの通貨は相場が安定しており、流動性が高くスプレッドの幅も狭いため、取引しやすいと言えます。
一方で、マイナー通貨は取引量や取引参加者が少ない通貨を指し、メジャー通貨以外の通貨が該当します。
このため、マイナー通貨の取引はリスクが高く、取引量を増やして利益を得ることが必要です。
マイナー通貨の特性と取引のメリット・デメリット
新興国の通貨であるトルコリラ(TRY)、南アフリカランド(ZAR)、メキシコペソ(MXN)、ブラジルレアル(BRL)、ロシアルーブル(RUB)、中国人民元(CNH)などのマイナー通貨は、一般的に変動率が大きくて短期間で大きな利益を狙える反面、リスクも高まる傾向があります。
中国は現在、経済大国となっており人民元も国際的に一定の評価がありますが、完全に国際化されていない通貨のためFXでは流動性の低いマイナー通貨扱いとなっています。
国や経済の規模などでは決まらないということです。
これらの通貨の取引におけるメリットとデメリットについて具体的に見てみましょう。
マイナー通貨の特性
マイナー通貨は、変動率が高くて上昇したり下落したりするなど、値動きが激しい傾向があります。
そのため、適切なタイミングで取引を行うことで、短期間で大きな利益を得ることが可能です。
また、スワップポイント(金利)が比較的高いことも、取引のメリットの一つと言えます。
ただし、マイナー通貨には相場が不安定で取引が少ないために流動性が低くなるリスクが伴います。
その結果、「買いたいと思っても買うことができない、売りたいと思っても売ることができない」という状況に陥る可能性があります。
また、スプレッドの幅が広いことから、取引コストも高くなるというデメリットも存在します。
FXの通貨銘柄としてはハイリスク・ハイリターンということです。
メジャー通貨との比較とおすすめ
マイナー通貨の取引は、その特性から上級者向けとされることが多いです。
逆に、初心者の方にはメジャー通貨の取引をおすすめします。
メジャー通貨は、変動率や流動性が比較的安定しており、リスクを抑えながら取引を行うことができます。
初心者が自分に合った取引スタイルを見つけていくためにも、最初はメジャー通貨での取引を繰り返すことが重要です。
また、メジャー通貨と比較して、マイナー通貨のリスクを抑えた運用ができます。
初心者の方にとって、取引の安定性を重視するのであれば、メジャー通貨での取引が適していると言えるでしょう。
メリットとメジャー通貨のおすすめ
たくさんの人が取引しており、大きな事件が起こっても急激な変動が少ないため、価格が安定しているというのが、メジャー通貨の利点です。
さらに、情報が入手しやすく、予測しやすいというのも特徴です。
そのため、リスクを抑えたい場合は、しっかりとした資金で取引を行うことをお勧めします。
また、スプレッドが狭いこともメジャー通貨の魅力の一つです。
スプレッドは実質的な取引コストであり、狭いほうが投資家にとって有利です。
つまり、メジャー通貨は初心者にもおすすめというわけです。
しかし、スプレッドは重要な経済指標の発表や急な出来事によって変動するため、注意が必要です。
かんたんに最後にまとめを書いておくと
メジャー通貨:安定した流通、FXで見た場合にはローリスク(変動リスクが小さめ)、情報が多く発表されていて動向がつかみやすい、初心者向け
マイナー通貨:国際化されていないため流動性が低い、ハイリスク・ハイリターン、スプレッドが広い、情報が取りづらい、上級者向け
こんなところでしょうか。FXをこれから始める人は、自国の円通貨ペアを選んでやっていただくのが入口としてはいいのかなと思います。