【FXの基礎知識】持っているだけで貰える(払う)スワップについて解説

FX基礎知識

FXは投資なので、基本的にはポジションを買い、安いときに買ったものを高く売り、高いときに売ったものを安く買う…という流れで利益を得るものとなっています。

しかし、FXにおいてはその売買を行わずとも、持っているだけで利益が発生(または支払う)するものがあります。

株式で言えば、配当のようなその仕組をスワップといいます。

FXのスワップポイントは、通貨間の金利差によって発生するポイントのことを指します。

しかし、実際にスワップポイントを受け取れるのか、それとも支払う必要があるのかについて、理解が難しいと感じる方も多いでしょう。

本記事では、ドル円のショートポジションを例に、スワップポイントの仕組みと計算方法について詳しく解説します。

スワップポイントとは何か?

  • スワップポイントは、通貨間の金利差によって発生するポイントのこと
  • 高金利通貨を買い、低金利通貨を売ることでスワップポイントを受け取ることができる
  • 逆に、低金利通貨を買い、高金利通貨を売るとスワップポイントを支払う必要がある

スワップポイントとは、FX取引において通貨間の金利差によって発生するポイントのことを指します。

高金利通貨を買い、低金利通貨を売ることでスワップポイントを受け取ることができます。

一方、低金利通貨を買い、高金利通貨を売る場合は、スワップポイントを支払う必要があります。

スワップポイントは、通貨ペアごとに異なり、金利差が大きいほどスワップポイントも大きくなる傾向があります。

また、スワップポイントは日々変動するため、定期的にチェックすることが重要です。

ドル円のスワップポイントはどちらの通貨の金利が高いか?

  • 現在、日本の金利はほぼゼロ、米国の金利は4%台後半
  • ドル円では、米ドルの金利が日本円よりも高い状態が続いている
  • そのため、ドル円のロングポジションではスワップポイントを受け取り、ショートポジションではスワップポイントを支払うことになる

現在、日本の金利はほぼゼロ、米国の金利は4%台後半で推移しています。

直近では、ドル円では米ドルの金利が日本円よりも高い状態が続いています。

ドル円のロングポジション(米ドルを買い、日本円を売る)では、高金利通貨である米ドルを保有することになるため、スワップポイントを受け取ることができます

一方、ドル円のショートポジション(米ドルを売り、日本円を買う)では、低金利通貨である日本円を保有することになるため、スワップポイントを支払う必要があります

ドル円のショートポジションでスワップポイントを計算する方法

  • ドル円のショートポジションでは、スワップポイントを支払う必要がある
  • スワップポイントの計算式は、「ポジションサイズ(通貨単位)×スワップポイント(pips)÷10,000」
  • 1,000ドルのショートポジションで、スワップポイントが-1pipsの場合、1日あたり0.1ドルのスワップポイントを支払うことになる

ドル円のショートポジションでスワップポイントを計算する方法を見ていきましょう。

まず、ドル円のショートポジションでは、スワップポイントを支払う必要(日本円がドルよりも金利が低いため)があることを理解しておく必要があります。

日本円はほとんどの通貨に対して、現時点では金利が低いことがほとんどなので、日本円を持つ場合はだいたいスワップポイントを支払うことになります。

スワップポイントの計算式は、「ポジションサイズ(通貨単位)×スワップポイント(pips)÷10,000」となります。

例えば、1,000ドルのショートポジションを保有していて、スワップポイントが-1pipsの場合、1日あたり0.1ドル(1,000×-1÷10,000)のスワップポイントを支払うことになります。

30日間ロールオーバーした場合のスワップポイントの計算例

  • 1,000ドルのショートポジションを30日間ロールオーバーした場合を考える
  • スワップポイントが-1pipsで変わらないと仮定すると、30日間で支払うスワップポイントは3ドル(0.1ドル×30日)
  • 30日後にポジションを決済する際に、スワップポイント分(3ドル)が差し引かれることになる

それでは、1,000ドルのショートポジションを30日間ロールオーバー(決済期限を繰り延べて、ポジションを持ち越すこと)した場合のスワップポイントの計算例を見てみましょう。

ここでは、スワップポイントが-1pipsで変わらないと仮定します。

1日あたりのスワップポイントは0.1ドルなので、30日間で支払うスワップポイントは3ドル(0.1ドル×30日)となります。

つまり、30日後にポジションを決済する際に、スワップポイント分(3ドル)が差し引かれることになります。

スワップポイントが変動する要因とは?

  • スワップポイントは、通貨間の金利差によって変動する
  • 各国の中央銀行が政策金利を変更すると、スワップポイントにも影響を与える
  • 経済指標や政治的イベントなども、金利や為替レートに影響を与え、スワップポイントを変動させる要因となる

スワップポイントは固定ではなく、通貨間の金利差によって変動します。

特に、各国の中央銀行が政策金利を変更する際には、スワップポイントにも大きな影響を与えます。

また、経済指標の発表や政治的イベントなども、金利や為替レートに影響を与える要因となるため、間接的にスワップポイントを変動させます。

そのため、スワップポイントの動向を予測するには、各国の経済状況や金融政策、政治的リスクなどを総合的に分析する必要があります。

スワップポイントを有効活用するためのポイント

  • スワップポイントを受け取れる通貨ペアや取引手法を選ぶ
  • スワップポイントの変動要因を理解し、適切なタイミングでポジションを調整する
  • スワップポイントを利用したキャリートレードなどの戦略を検討する

スワップポイントを有効活用するためには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。

まず、スワップポイントを受け取れる通貨ペアや取引手法を選ぶことが重要です。

高金利通貨を買い、低金利通貨を売るポジションを取ることで、スワップポイントを収益源の一つとして活用できます。

また、スワップポイントの変動要因を理解し、適切なタイミングでポジションを調整することも大切です。

金利差が縮小すると予想される場合は、早めにポジションを決済するなどの対応が必要でしょう。

さらに、スワップポイントを利用したキャリートレードなどの戦略を検討することで、より効果的にスワップポイントを活用することができます。

FXスワップポイントの仕組みと計算方法のまとめ

FXのスワップポイントは、通貨間の金利差によって発生するポイントのことを指します。

高金利通貨を買い、低金利通貨を売ることでスワップポイントを受け取ることができる一方、低金利通貨を買い、高金利通貨を売るとスワップポイントを支払う必要があります。

ドル円のショートポジションでは、米ドルの金利が日本円よりも高いため、スワップポイントを支払うことになります。

スワップポイントの計算式は、「ポジションサイズ(通貨単位)×スワップポイント(pips)÷10,000」となり、30日間ロールオーバーした場合は、1日あたりのスワップポイントに30を掛けた金額を支払う必要があります。

スワップポイントを有効活用するには、スワップポイントを受け取れる通貨ペアや取引手法を選び、変動要因を理解して適切なタイミングでポジションを調整することが重要です。

また、キャリートレードなどの戦略を検討することで、より効果的にスワップポイントを活用することができるでしょう。

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